不況だと特に、面白いアイディアのほんとの面白さ、必要な面白さ、みたいなのが見えてくるし、不況だと、みんながいかに少ない資源でいかに最大限のものをつくるか真剣に考えるようになるから不況はすばらしい、というようなJulli Capellaの記事をこちらの新聞のコラムで去年の10月くらいに読みました。たしかに、そうだよなあ。不況だけでなく、スペインが本格的な水不足になった去年一昨年の夏も、それぞれの家庭でせっせと節水蛇口とかシャワーキャップに切り替えたり、うちでもお米を研いだ水を捨てないで植物にあげたりとかいろいろ工夫して、水不足が解消してもそういう習慣って残ったりしてなかなかいいなあと思ったりしたのでした。
スペインも、不動産バブルがはじけたのと世界恐慌が重なって失業率が今15パーセントくらいとか、すごいことになっているのですが、財政政策にもいろんなアイディアがあってもいいと思うのです。たとえば、失業保険を、職を失った人で、現在働いていない人に支給するなら、その働いていない人に何らかの社会活動やこれまでボランティアに頼っていたような仕事をしてもらって、その対価として失業保険に相当する金額を払う、とか。働かないで食べていければその方がいい、と思っている人ももちろんいるとは思うのですが、本当は何もしていないのがつらい、という人だってけっこういるはず。就職活動ができるくらいの時間的余裕は残したままで、こんな機会でもないとまずやらないような仕事をできるチャンスとかを、国とかが考えてくれるといいのになあ。
来週、温の通っている学校で、Merkadigno(メルカディグノ)というちょっと面白いフリーマーケットの企画があります。それぞれの家庭から、使われていないけれど捨てるには惜しいものをあつめて(これは寄付として)ひとつ1ユーロで学校の子供達がお店を作って保護者達に売る。あつまったお金は、子供達の遠足や課外活動に全員参加できるようにするために使う。温の学校には所得のとても少ない家族の子供達もけっこういて、有料の遠足や課外活動を強制参加にできないために、参加費が5ユーロとかでもけっこう多くの子供達がそういう活動に参加しないのだそうです。それはちょっとさみしいと思った保護者会のアイディアで去年から始まっているのですが、これがものすごく大成功だったそう。これと同じことを、市が寄付金を集めるのに行ったりしたらどうだろう、って思ったりします。寄付金で運営しているユニセフとか赤十字とか、金融危機で人々の寄付も減ってとても大変だというし、お金はなくても気持ちのある人ができるいろんな寄付の仕方があってもいいような気がします。
lunes, 16 de febrero de 2009
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