2、3年くらい前からでしょうか。スペインではアンチ・情報化社会的なメッセージっていうか「そんなにあくせくつめこまないでゆっくりやろうよ」っぽい発言を良く聞くようになりました。日本よりはずっとまだおおらかだと思うのですが、それでも子供にいろいろお稽古ごとを習わせたりとか、ケータイ中毒のティーン・ネイジャーとか、いろんな問題が出ていることへの反発なんだろうなあと。
私個人もどちらかというとただボーッとしているのは苦手で、まあ今は新生児の世話という大仕事があるから余暇自体が少ないのですけれども、それでも時間があると本を読んだり、ネットでお気に入りのサイトを見たりとか、やっぱりなにかしら「してしまう」のです。でも、「何にもしない時間を意識してつくる」というのを試しにやってみたら、すごーいいい感じでウトウト昼寝ができたりとか、子供がうっかり手を離して空高く飛んで行く風船が窓の外に見えたとか、なんだかどうでもいいけれどなかなか見えないかもしれないことが見えて来たような気もしてそれはそれで素敵です。特に子供には、温が産まれる前とかは、いろんなことを試させてあげて、そこから自分の好きなものを見つけていって欲しいなあと思っていたのですが、そしてその気持ち自体には代わりはないのですが、やたらにおもちゃや本や楽器なんかを与えてみるよりは、子供が自分から「ねえ、ママ、これやって遊ぼうよ」とゆっくり考えて提案してくれるほうがうれしいこともあるかなあと。だって、「ねえ、たいくつだよ!何かして遊んでよ!」っていう子供、けっこう多いんだそうですよ。
lunes, 16 de febrero de 2009
idea for crisis
不況だと特に、面白いアイディアのほんとの面白さ、必要な面白さ、みたいなのが見えてくるし、不況だと、みんながいかに少ない資源でいかに最大限のものをつくるか真剣に考えるようになるから不況はすばらしい、というようなJulli Capellaの記事をこちらの新聞のコラムで去年の10月くらいに読みました。たしかに、そうだよなあ。不況だけでなく、スペインが本格的な水不足になった去年一昨年の夏も、それぞれの家庭でせっせと節水蛇口とかシャワーキャップに切り替えたり、うちでもお米を研いだ水を捨てないで植物にあげたりとかいろいろ工夫して、水不足が解消してもそういう習慣って残ったりしてなかなかいいなあと思ったりしたのでした。
スペインも、不動産バブルがはじけたのと世界恐慌が重なって失業率が今15パーセントくらいとか、すごいことになっているのですが、財政政策にもいろんなアイディアがあってもいいと思うのです。たとえば、失業保険を、職を失った人で、現在働いていない人に支給するなら、その働いていない人に何らかの社会活動やこれまでボランティアに頼っていたような仕事をしてもらって、その対価として失業保険に相当する金額を払う、とか。働かないで食べていければその方がいい、と思っている人ももちろんいるとは思うのですが、本当は何もしていないのがつらい、という人だってけっこういるはず。就職活動ができるくらいの時間的余裕は残したままで、こんな機会でもないとまずやらないような仕事をできるチャンスとかを、国とかが考えてくれるといいのになあ。
来週、温の通っている学校で、Merkadigno(メルカディグノ)というちょっと面白いフリーマーケットの企画があります。それぞれの家庭から、使われていないけれど捨てるには惜しいものをあつめて(これは寄付として)ひとつ1ユーロで学校の子供達がお店を作って保護者達に売る。あつまったお金は、子供達の遠足や課外活動に全員参加できるようにするために使う。温の学校には所得のとても少ない家族の子供達もけっこういて、有料の遠足や課外活動を強制参加にできないために、参加費が5ユーロとかでもけっこう多くの子供達がそういう活動に参加しないのだそうです。それはちょっとさみしいと思った保護者会のアイディアで去年から始まっているのですが、これがものすごく大成功だったそう。これと同じことを、市が寄付金を集めるのに行ったりしたらどうだろう、って思ったりします。寄付金で運営しているユニセフとか赤十字とか、金融危機で人々の寄付も減ってとても大変だというし、お金はなくても気持ちのある人ができるいろんな寄付の仕方があってもいいような気がします。
スペインも、不動産バブルがはじけたのと世界恐慌が重なって失業率が今15パーセントくらいとか、すごいことになっているのですが、財政政策にもいろんなアイディアがあってもいいと思うのです。たとえば、失業保険を、職を失った人で、現在働いていない人に支給するなら、その働いていない人に何らかの社会活動やこれまでボランティアに頼っていたような仕事をしてもらって、その対価として失業保険に相当する金額を払う、とか。働かないで食べていければその方がいい、と思っている人ももちろんいるとは思うのですが、本当は何もしていないのがつらい、という人だってけっこういるはず。就職活動ができるくらいの時間的余裕は残したままで、こんな機会でもないとまずやらないような仕事をできるチャンスとかを、国とかが考えてくれるといいのになあ。
来週、温の通っている学校で、Merkadigno(メルカディグノ)というちょっと面白いフリーマーケットの企画があります。それぞれの家庭から、使われていないけれど捨てるには惜しいものをあつめて(これは寄付として)ひとつ1ユーロで学校の子供達がお店を作って保護者達に売る。あつまったお金は、子供達の遠足や課外活動に全員参加できるようにするために使う。温の学校には所得のとても少ない家族の子供達もけっこういて、有料の遠足や課外活動を強制参加にできないために、参加費が5ユーロとかでもけっこう多くの子供達がそういう活動に参加しないのだそうです。それはちょっとさみしいと思った保護者会のアイディアで去年から始まっているのですが、これがものすごく大成功だったそう。これと同じことを、市が寄付金を集めるのに行ったりしたらどうだろう、って思ったりします。寄付金で運営しているユニセフとか赤十字とか、金融危機で人々の寄付も減ってとても大変だというし、お金はなくても気持ちのある人ができるいろんな寄付の仕方があってもいいような気がします。
domingo, 15 de febrero de 2009
tmkskmt blog start!
せっかくの育児休暇で、授乳中に、ですけれど少し時間もできたので、前々から作ってみたかった「育児以外のことを書くブログ」というのをはじめてみることにしました。建築とかデザインもそうなのですけれど、日本語でスペインやバルセロナで起こっているなるほどなあ、というようなことを中心に、ほんとに日記みたいに書いて行こうと思います。たぶんなんだかんだ言って育児ネタに戻ってしまう可能性も大ですが、とにかくはじめてみます。
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